岡山市ジュニア陸上クラブ【OJAC】

基本練習

入部までのステップ

1 岡山市ジュニア陸上クラブ掲示板をチェックしてください。コロナ対策で、3年間活動を控えていたため、クラブのシステムは変わっています。すべてが一度リセットされたとお考え下さい。
練習予定・大会情報・コーチの思いなど、ゼロから発信していきます。

2 問い合わせメールを ojac@goo.jp宛に送る。

3 体験練習にどうぞ (動きやすい服と靴で)

4 入部を決めたら、情報(学校名・学年・性別・フルネーム・読み仮名・保護者の方の携帯番号)をメールで送る。

お問い合わせはメールで どうぞ

ご質問、お問い合わせはメールでお願いします。アドレスはojac@goo.jpです。

 

小学生アスリートの目標は3つある

OJACはこんなクラブです。

岡山市(及び近郊)の小学校から3〜6年が集まります。
100m走・走り幅跳び・ハードル走を中心に、自分でやりたい種目を決めて練習しています。
定期練習は毎週土曜日の午前9時〜11時。

大会前は平日18時〜20時の特訓も開催。
選手は自分の目標に向かって努力を続けています。

目標には3つの種類があります。

ひとつは記録の目標です。
「13秒台で100mを駆け抜けたい」
「走り幅跳びで4mを超えるジャンプをしてみたい」
記録の目標を達成するために努力を重ねる。

ふたつ目は勝負の目標です。
小学生アスリートにはライバルの存在が大切。
(あの選手に勝ちたい)

(あの先輩を超えてやる)
自分を高めてくれるライバルがたくさんいて
仲間と一緒に成長していける。

3つ目は、心の目標です
『こんな自分になりたい』という願いを持てば
練習がもっと楽しくなります。
「走ることで前向きな自分になりたい」
「応援してくれる家族を喜ばせたい」
そんな『なりたい自分』へ

一歩ずつ近づいていく。

ゴールの先に新しい自分が待っている

基本練習?

 

入部は年間を通して受付

クラブの1年間は4月からスタートします。
お子さんが陸上に興味をもったときに
その気持ちにいつでも応えられるように
年間を通して入部を受け付けています。

部費について

部費については、掲示板でお知らせします。このページの一番上にある『入部までのステップ』の『1』にリンクしている掲示板をタップしてください。

保護者の方へのお願いは選手の送迎

保護者の方には、選手の送迎をお願いします。
競技場への行き帰りの選手の安全は大きな課題です。
練習をスタンドで見ていただくこともできます。
当番や係はありません。

出欠の連絡は不要

練習の欠席連絡は必要ありません。
練習場所は競技場の都合に合わせて毎週変わります。
毎週『岡山市ジュニア陸上クラブ掲示板』でお知らせしますので、
ご都合に合わせて練習に来てください。
練習場所は【シティライトスタジアム補助競技場】【神崎山公園陸上競技場】のどちらかで、
土曜日の9:00〜11:00です。

陸上大会への出場は、選手の飛躍的な成長のチャンス

陸上大会への出場のご案内も『掲示板』でお知らせします。
出場を希望する選手は、大会ごとに事前エントリーが必要となります。
その方法も掲示板でお知らせしますので、〆切を守って事前エントリーを行ってください。

 

OJACで大会に出場するときは次のルールでお願いしています。

大会用ユニフォーム(タンクトップ型)をそろえる必要はありません。

(走りやすいためお勧めしてはいますが必須ではありません)

赤いTシャツでもいいですし、もし大会途中で雨が降ったらお手持ちのシャツに着替えて出場してくださってかまいません。

ズボンも赤いものを勧めていますが、走りやすければどれでもいいです。

スパイクも必須ではありません。

いつかはスパイクをはくにしても、身体の成長はひとりひとり違います。

ライバルがはいているから、という理由で急いでスパイクを買い求めるのではなく、身体の具合をスポーツショップでよく相談してじっくり考えてから買いましょう。

エイコースポーツで『OJAC部員ですが、スパイクの相談していいですか?』 と伝えましょう。エイコースポーツはクラブのよい相談相手です。

「スパイクは何年生からそろえればいいですか?」と質問をいただくのですが、筋肉の成長は選手によって全然違うので、お店で相談することをお勧めします。

ユニフォームはエイコースポーツと専属契約

クラブのユニフォームはエイコースポーツ(岡山市北区大供1-3-7 086-231-5897)と専属契約を結んでいますので、直接お店にご相談ください。
ユニフォームには、練習用と大会用があります。
スパイクも相談すれば、選手に合った選び方を教えてくれます。(スパイクの着用は絶対ではありませんし、どのお店で購入してくださってもかまいません)

クラブでしないこと

長距離・ソフトボール投げ・走り高跳びは練習しません。
県下には、長距離の指導で優れた実績と歴史のあるクラブがたくさんあります。
800m走・1000m走などの長距離走をやりたい選手にはそうしたクラブをお勧めしています。

走りながら風の音を聴こう

走り幅跳び

『岡山市ジュニア陸上クラブ掲示板』

これまでにご紹介した記事(の一部)をご紹介します。

OJACがどんなクラブかを感じていただくためにー

少し先の未来を

 私はピアノの演奏はできません。

優雅に弾きこなす人にあこがれて

半年間ピアノのレッスンに通ったことがあります。

そのピアノの先生から聞いた話。

ピアニストは演奏中に楽譜を見ますが、

今ひいている音符を見ているのではありません。

少し先の未来を見ている。

少し先の音符を見ているので

なめらかな演奏ができるそうです。

OJACの皆さんは練習中どこを見て走るのか。

少し先の未来を見て走る。

そうすると、なめらかな走りができるのかもしれません。

 

悩むことは

 部員の皆さん。

もしもあなたが今(記録が伸びない)と悩んでいたら。

(なぜタイムが伸びないの)と苦しんでいるとしたら

悩むのはムダです。

そんな悩みは、あなたのスポーツライフをすこしも明るく照らしてはくれません。

自分の心につぶやく言葉を変えてみましょう。

『どうすれば気持ちいいフォームで走れるだろう』

そう考えると、OJACにはいいお手本がたくさんあることに気がつくでしょう。

いいフォームで走るクラブの仲間を見ているだけで

なんとなくこつが分かるようになります。

あなたがもし今までは【悩むスポーツマン】だったなら

明日からは【楽しむスポーツマン】になりましょう。

気持ちいいフォームで走ろう。

そう自分につぶやくだけで一歩近づけるかもしれません。

 

大会出場の種目を選ぶということは

 大会のエントリーについて考えてみます。

100mは基本種目として全員がエントリーする。

特別な事情がない限りそうお勧めしています。

走り幅跳びにもエントリーしたい。

そう思ったら、その思いを家族とコーチに伝えてください。

大会にエントリーするとはどういうことか。

『大会の日に走り幅跳びに出る』ということではありません。

大会に「走り幅跳び」でエントリーするということは

出場できるレベルまで自分の実力を上げるために練習をする。

そういうことなのです。

出場できるレベルとはどういうことか。

2つあります。

踏み切りの白い板から砂場まで跳べること。

両足で着地できること。

それができないとけがにつながるからです。

大会に出場できるレベルとは、自分の身体、安全を守る力を身につけること。

野球で考えてみましょう。

ビュンと投げられたボールをグローブでしっかりとる。

これができないとボールが体にぶつかります。

どんな球を投げられてもキャッチする。

料理でたとえてみましょう。

包丁でお肉を切る。野菜をきざむ。

指を切らない技術を身につけないとレストランの調理場に立つことはできません。

大会で走り幅跳びにエントリーすることは、出場できるレベルに自分の力を上げること。

そのために練習をすること。

そういうことなのです。

 

走りながら自分の足音を聴こう

ハードル

最初はなにもできなかった

 日本の映画の一番を決める日本アカデミー賞が発表されました。

V6の岡田准一さんが多くの賞をもらいました。

その受賞スピーチに感動しました。

「俳優の仕事を20年やっていますが最初はなにもできなかったんです。」

テレビや映画で大活躍している岡田准一さん。

日本映画で最高の賞をもらった彼が涙目でこう言うのです。

最初はなにもできなかった。

小学生の皆さんが、今、上手にできないのは当たり前なのかもしれません。

しかし。

岡田さんの言葉はそれだけを語っているのではありません。

何も演技ができなかった自分が日本で最高の賞をもらえるようになった、それまでの努力がある。

そのことを彼は語りたかったのかもしれません。

支える

 大会を終えてまた次の目標に向かう。

それは選手の日々の張り合いになる。

保護者の方にとっても。

と同時に、保護者の皆さんにとっては負担も大きいことでしょう。

ある保護者の方からこんな決意のお言葉をいただきました。

送迎、声かけ、食事や睡眠への配慮親はそのくらいしか出来ませんが、新たな気持ちでわが子をサポートしていこうと思います。

支える。

そのさわやかな思いが胸に残ったので(ご本人の了承をいただいて)ご紹介しました。

 

 

1秒と1m

 選手が準備運動をしているとき、コーチはその様子を見ています。

どこを見ているか。

その子の『ねばり方』です。

片足バランスをする。

バランスをくずして足をつく。

その瞬間を見ます。

すぐあきらめて足をつく選手

最後までねばってバランスを取り戻そうとする選手

足をついたあと、再チャレンジに意欲を燃やす子

足をついたあと周りの目を気にしてあきらめてしまう子

100m走の最後のねばりとどこか似ているのかもしれません。

100m走でとなりのレーンの子に負けて最後の1mをあきらめ気分で走る。

それと似ている。

 

世界一のゴルフ選手

 アメリカのあるゴルフ選手

世界一に何度も輝いた有名選手です。

ずっとひとりのコーチに教えてもらっています。

そのコーチはこれまで優勝したことがありません。

選手としては全然すごくない。

すごくないコーチが世界一の教え子をもっているのです。

実はコーチは何も教えないそうです。

練習しているところをビデオにとって弟子に見せる。

コーチは弟子に質問をしながら一緒にビデオを見る。

「このとき、何を考えてゴルフクラブを振った?」

「ボールに当たった瞬間、手にどんな感じが残った?」

「ビデオでは右足が震えているけど、リキんでいたの?」

弟子は、自分でも気がつかなかった自分の身体の動かし方に気がつくのだそうです。

コーチは教えない。

弟子自分の動きを見て自分で気がつく。

見ることが練習。

小学生の皆さんは、自分の走る姿をビデオにとるチャンスはあまりないでしょう。

だから 100名の仲間が走っている・跳んでいる定期練習がチャンスなのです。

100人分のビデオを見ることができる。

再生ボタンはあなたの心にあるのです。

ゴールの先を見る

 ケーキの職人さんがいました。

パティシエといいます。

毎日毎日ケーキを作り続けています。

毎日ケーキを作ってあきませんか

ある人がたずねました。

彼は答えました。

このケーキを食べる人の笑顔を思い浮かべると、毎日同じケーキを作っていてもぜんぜんあきない

ケーキを作って売れたらゴールではないのですね。

ゴールの先の笑顔を思い浮かべる。

そのパティシエは80歳を越えたおじいちゃんです。

 

とにかくどこかへ行きたいんです

  旅行代理店につとめている友だちがいます。

いろいろなお客さんがやってくる。

海外旅行、国内旅行、一人旅、家族旅行・・・

一番困るのはどんなお客さん?

そうたずねました。

(わがままを言うお客さんかな)

そう予想しながらたずねました。

彼はこう言いました。

どこへ行きたいかはっきり決まっていないお客さん

これが一番困るそうです。

そんなお客さん、けっこういるそうです。

目的地がはっきりしていない

でもどこか旅行に行きたい

(どこへ行きたいか決めてからお店に来てよ!)

なにをめざすのか

どんな結果を出したいのか

旅行もスポーツも

目的を決めないと道に迷うばかりなのかもしれません。

 

練習は3つある

 スポーツマンは3つの練習をします。

一つ目は教えてもらう練習。

OJACでいえば定期練習や特訓のことですね。

二つ目は自主練習。

自分で考えて自分でする。

ストレッチ・二重跳び・片足バランスの3つを毎日することを特にすすめています。

家の近所で走る練習は、安全を家の人に確かめてもらってからしましょう。

自分で調べて、好きなトレーニングをする。

スポーツの楽しみはそこにあります。

三つ目はイメージトレーニング。

寝る前にふとんの中で自分が走る姿をイメージする。気持ちよく楽しんで走る姿がいいですね。

それができるようになったら

応援してくれる人の笑顔を思い浮かべる。

それができれば、イメージトレーニングは完璧です。

 

加速へ向かう

「向かい風が好き」と言える選手になる

 

向かい風が好き

 先週の倉敷の記録会。

選手は何と戦ったのか

強い逆風

びっくりするぐらいでした。

あんなに風が強かったからタイムが悪いのはしかたないよ。

コーチも家族も選手にそう言います。

しかし。

選手は自分自身に対してそれを言ってはいけない。

自分の心にそれを言うのをがまんして、悪かったタイムを見てこう言うのです。

追い風よりも向かい風が好き

陸上競技を志す人はそうして風と友だちになっていく。

 

OJACのめざす選手の姿

  岡山市ジュニア陸上クラブでは部員の皆さんに(こんな選手になってもらいたい)という願いを持っています。

『理想のスポーツ選手』の姿

それは『人から応援される選手』です。

家族から応援される選手

学校の友だちや先生から応援される人

ライバルから応援される人間

そうなってほしいと思いながら指導をしています。

どんな人が応援されるのか?

それを知るには逆を考えてみましょう。

(応援されない選手)とは

まず思い浮かぶのは、人のことを応援しない選手。

ワタシさえよければいい

ボクだけ勝てればいい

そんな選手はライバルの失敗を喜ぶ

そんな人を、あなたは好きになれますか?

次に思い浮かぶのは、相手によって態度を変える選手です。

自分より速い人、すごい人にはニコニコ顔で話し、

自分より足が遅い相手のことはニヤニヤ顔でからかう。

こんな選手に、心から(がんばれ)と声をかけられますか?

ライバルの失敗を喜ぶよりも

『ライバルが伸びるから自分も成長できる』と思える人

自分より速い人には(追いつくぞ)と意欲を燃やし

自分より遅い人には(一緒にがんばろう)と励ましの言葉をかける人。

そんな人が、だれからも『応援される人』になるのではないでしょうか。

そう思うのです

部員の皆さんの中にも

(人をからかったことがある)(人をからかう人に注意できなかったことがある)

そんな選手もいるかもしれません。

そういう心の弱い一面をだれもが持っている。

そんな弱い心を強くするために

この世界にスポーツがあるのかもしれません。

 

未来や過去にとらわれない

 フィギュアスケートの羽生結弦選手

彼の演技と言葉に魅せられています。

彼は自分の演技のことや練習に向かう気持ちのことを自分を見つめる他人の視点で冷静に語っているのです。

ソチオリンピックの代表最終選考会となる全日本選手権を大会2連覇したときのインタビュ−

アナウンサーがこうたずねました。

すごく緊張する試合だったと思いますが、緊張に打ち勝った自分なりの方法は?

彼の答えはどんなスポーツでも通じるものだと思いました。

自分のペースを保つことをしました。

それは具体的に何をしたとか何をするとかそういうことは全然関係なく

今すべきことをただ淡々とやってというような感じです。

未来とか過去とかそういうのにとらわれずに

今のことを考えてずっとやっていました。

 

 

親バカのすすめ

 保護者の方からいただいたメールがとてもすてきなので紹介します。

息子さんが大会に出場

その感想を親子で話し合ったそうです。

タイムや順位がどうのこうのいうより

走り終えて戻ってきた顔が

とても充実して輝いていました。

親バカですね

スタートの時のわくわく、ドキドキはたまらないそうです。

彼の中で小さな目標もできたようです。

その目標に向かって、努力してほしいです。

 

ある兄弟の物語

 ある兄弟がいました。

友達と公園に集まってゲーム漬けの毎日

ゲームが好きなわけではなく

ほかにやりたいことがなかった。

そういう理由でした。

だから毎日が楽しくなかった。

そんな中、あの日がやってきました。

東日本大震災

被害が色濃く残る地元から岡山へ引っ越し。

それがOJACと兄弟との出会いでした。

兄は、運動センスとひたむきな練習態度でみるみるうちに力を伸ばしました。

県内でも有数の選手となるのにあまり時間はかかりませんでした。

「ゲームはやめる」彼は自分でそう言いました。

弟は兄の練習についてくるだけ

兄の走る様子を彼はじっと見つめていました。

100名の部員の練習の姿も目をそらさず見ていました。

1年後、弟も飛躍的に記録を伸ばしました。

兄や部員の走る姿を見ることでよい走りのイメージができたのでしょう。

全国大会が視野に入るレベルになりました。

地元に戻る。

その知らせが舞い込んだのはそんな矢先でした。

お母さんから「目標を持って努力する子になれました」と感謝の言葉をいただきました。

その兄弟からたくさんのことを教えてもらったのは

別れを惜しんだ部員たちなのかもしれません。

 

 

みんなちがう

 先週の定期練習

練習前に全国大会出場選手の紹介をしました。

そのあとに言ったコーチの言葉です。

みんな目標はちがいます。

これは大事なことだと思うのです。

OJACで陸上をやると決めた皆さんは、自分だけの目標をもっている。 

外で体を動かしたい

風を感じて走りたい

違う学校の人とふれあいたい

くよくよしてしまう自分の心を強くしたい

みんな目標がちがう

そこに上も下もありません

ただ『ちがう』のです。

クラブの目標はひとつ

『応援される選手になる』

なぜか

皆さんのゴールの先には

あなたを応援してくれる人が笑顔で待っているからです。

 

目標を立てる

 全部員のみなさん。

秋の陸上シーズンに向けて

この夏休みにぜひやってほしいことを書きます。

目標を立てること

クラブでは3つの目標を立てます。

1つめは記録の目標

具体的な数字を決める

それを紙に書く

『目標を決めて紙に書く』

これはパラリンピック代表、松永仁志選手が5年前にOJACのみんなに言った言葉でもあります。

2つ目の目標は『順位の目標』

〇位になりたい。

あの選手に勝ちたい。

こうした目標を人に言うのははばかられますが

あらゆるスポーツで競争心は大事。

このことについて松永選手のメッセージはこうでした。

『ライバルは大事で、ライバルに勝とうとする気持ちは大事だ。そして、そのライバルがいるから自分が成長できるんだという感謝の気持ちをもとう』

最後は『感動の目標』です。

記録と順位の目標を目指すことで心にどんな想いを味わいたいか

その目標です。

例をあげましょう。

もう9年も前の話。クラブの卒業生が手紙をくれました。ていねいな文字でこう書いてありました。

『わたしはOJACを3年間続けました。それで、大会に出てもいつも最後の方で全然いい成績ではありませんでした。でも、3年間で記録が5秒も伸びました。学校の授業でも担任の先生から「走る見本を見せて」と言われてクラスのみんなの前で走りました。友達から「フォームがきれいだね」と言われて、とてもうれしかったです。私は今でもそんなに速くありませんが、中学に行っても陸上を続けようと思います。遅い私でも、運動を続けようという自信をもたせてくれたOJACに感謝しています。ありがとうございました。』

この手紙を読んで手が震えました。

それは、私たちが生きていく上でこういう自信を手にすることが、どんな大会で優勝することよりも価値があることだということを、この子がコーチに教えてくれたから。

その感動で手が震えたのです。

あなたは、走ることで跳ぶことで、どんな感動を手にしたいですか?

 

ゴールの先へ

だれかのために走る。

 

インターハイ選手からのメッセージ

 インターハイ陸上の女子4×100mリレー決勝が7月31日に行われ、倉敷中央高校が45秒49で優勝しました。

ネットの高校生新聞https://www.koukouseishinbun.jp/2016/08/49623.htmlに写真と記事が載っているので、許可を得てクラブのOBのインタビューを紹介します。

2走の澤谷柚花選手は昨年のインターハイでもリレーメンバーに選ばれ、3位入賞。「去年は3走でしたが今年は2走。速い選手がそろっていて緊張しました。今年は絶対に優勝しようと言っていたので本当にうれしいです」

小学生の頃から彼女は、目標にまっしぐらに向かっていく情熱家。

ゴールのはるか先を見つめて走る姿が印象的でした。

練習中いつも背筋をシャンと伸ばし、疲れた顔を見せない。

全国大会でも凛とした表情を貫く子でした。

1走の末石和莉選手は倉敷中央高校のキャプテン。

昨年は大会直前にリレーメンバーから外され、大きな挫折を味わったそうです。

「今季も春先は体調不良などで調子が落ちて、思うような記録が出ませんでした」と苦しい時期が続いたことを明かしたが、うまくいかなかった時の悔しさやキャプテンとしての責任感が、困難を乗り越える原動力になったようだ。倉敷中央の強みは「みんなの絆」だと末石選手は言う。

末石さんは小学生の頃からリレーメンバーとして、どうすればチームに貢献できるかを考える子でした。

どんなパスをすればバトンを渡した相手が走りやすいか、腕の向きや角度をじっと観察する研究家。

コーチに言われたことは頭で復唱して自分の走りに活かしていました。

OJACを卒業した後、彼女たちもきっとたくさんの挫折を味わってきたに違いない。

それでもあきらめなかった。

走り続ける

日本一になった先輩が

後輩の皆さんに背中で伝えてくれたことは

このことではないでしょうか。

 

世界チャンピオンからのメッセージ

 スラックラインをご存知ですか?

幅広のゴムを使った『スポーツとしての綱わたり』

2年前のOJAC夏合宿でゲストとして来てもらった大杉さん。

彼はスラックラインの世界チャンピオンなのです。

その驚愕の技を目の前で披露してくれました。

数センチ幅のゴムの上で

その身体を自由に泳がせ、宙を舞う。

バク転を決めたその一瞬、子どもたちは声を失いました。

大杉さんに再会したのは先週、テレビ画面でした。

彼はこんな話をしていました。

スラックラインを始めたころはスゴい技をやってやろう、自分にしかできない技をみせてやろう。そう思って練習してました。

今は―

世界チャンピオンは、2年前と同じ落ち着いた声でこう言ったのです。

今は

きれいな技をやろう

そう思うようになりました。

全国大会を終えて

投稿者: 男子リレー担当コーチ

投稿日:2015年8月23日(日)

 全国大会が終わりました。おかげさまで5位入賞させていただきました。

選手たち5人の頑張りは勿論のことですが、おせわになった総監督を始め、選手団のスタッフの方々のおかげです。

ありがとうございました。

また、決勝の前には保護者の方々にも選手の為にいろいろなことをしていただきました。そして何よりも女子のリレーメンバーをはじめ多くの人達に大きな声援をいただきました。きっと選手の背中を押してくれたと思います。入賞したこと以上に嬉しいことでした。

嬉しかったことといえば、表彰待ちのときに栃木県のTOJのコーチのかたに声をかけていただきました。TOJといえば男女のリレーで何度も優勝している名門クラブです。何よりも自分が最初に国立競技場で全国大会に選手を連れていったころから何度も決勝を戦ってきた仲間です。全国大会の喜びから苦労まで知り尽くした友に出逢えたことがとてもうれしい出来事でした。

また、来年も会いたいと思います。

全国大会お世話になりました

投稿者: TOJ

投稿日:2015年8月24日(月)

 先日の第31回全国小学生陸上競技交流大会、お世話になりました。 

毎年ながら岡山市ジュニア陸上クラブのスタッフの方々に声をかけようとしながらも、機会を逸してしまい、失礼してしまっていましたが、今大会ではタイミングよくお話をさせていただくことができて、大変うれしく思っております。 

毎年、県予選が行われた後に1番先に結果を見させていただくのが岡山県予選です。

「今年は、岡山市ジュニア陸上クラブはどうかな?」というようにです。 

私が全国大会に子どもたちに連れて行ってもらったのが、第13回大会(1997)TOJ発足初年度でした。岡山市ジュニア陸上クラブ男子リレー優勝の年だったと思います。 

それから19年目の夏を迎えましたが、「33」のナンバーカードをつけた赤のユニフォームを追い続けています。

東日本大震災の際の「岡山市ジュニア陸上クラブ掲示板」を読ませていただいたときには、スタッフ一同、涙が止まりませんでした。距離的には離れているが、陸上競技を通して「つながっている仲間がいる」という感謝の気持ちで一杯でした。

直接お話をさせていただきたいなという「夢」を今年「実現」することができました。

TOJの18年間使い続けた横断幕にはチームのスローガン「夢の実現」の文字が書かれています。

「来年も全国大会で一緒に走る」という夢を実現させるためにも精進していきたいと思います。

今後ともよろしくお願いいたします。

 

結実の走り

2015年8月30日

 岡山県高校選手権女子200m決勝で先輩が躍動しました。

山陽新聞より一部を抜粋して紹介します。

〇 〇 〇

高校最後の夏に3年間のひたむきな努力が結実した。女子200mは坪井わか菜選手が自己ベストと大会記録も更新。「思うように走れないことが続いたけど、がんばってきて本当によかった。」前日の100mも自己記録で優勝。昨年から太ももの肉離れなど故障に悩まされ「つらいことの方が多かった。」苦しい時期には仲間の活躍にあせることもあったという。それでも監督が「絶対あきらめない子」と評する通り、くさらず走り込みを続けてきた成果を出し切った。

〇 〇 〇

3年間のひたむきな努力が結実

それは正確ではありません。

坪井わか菜選手は小学生のころからひたむきな努力をしていました。

そして小学生のころから『絶対あきらめない子』でした。

 

ある卒業生からの手紙

 先日、OJACの6年生からメールをもらいました。

読んで心がふるえました。

その感動をみんなで分かち合いたいと思い、本人の承諾をもらって紹介します。

〇 〇 〇

3年間お世話になりました。

僕がこのクラブに入部したのは、足を使わないスポーツはないと思ったからです。

入部して初めての大会のドキドキ感・ワクワク感は、陸上を続けていく力となりました。

しかし、どんどん速くなる仲間、伸びない自分の記録・・・悔しい思いしかしていません。

でも大きく自分が成長できた気がします。

6年の最後のブロック記録会

リレーメンバーの補欠になってしまった僕は、友達からこの言葉を言われました。

「陸上を習っているのにお前、遅いな」と。

(きみのように速くなりたいから習っている)うそでも「君のようになりたい」と言えませんでした。

そんなこと言うヤツには、絶対になりたくないからです。

ぼくは心の中で「技術だけでなく、選手としてのマナーや心構え、応援される選手になる事、また自分で成長することも教えてもらっているんだ。心の成長も教えてもらっている。おまえと一緒にするな」と思っていました。

当日の記録会で、いつものように走り終え、コースに向かって一礼していたところを、友だちのお母さんが見て「ひとりだけコースに向かって、礼をしていた。感動して鳥肌がたった」と言ってくれました。

それで十分でした。

最高の陸上生活を送れたと思いました。

コーチ、仲間たち、また見守ってくださった保護者の方々ありがとうございました。

すごく悔しかった

すごくつらかった

そしてすごくしんどかった。

でもすごく、ものすご〜く楽しかったです。

本当にありがとうございました。

ナイター練習

応援される選手になる。

御船あかりコーチのこと

 御船あかりコーチが指導をしてくれました。

彼女はOJACの先輩。

高校3年生の今でも陸上競技を続けています。

競技場で会えばいつも気持ちいいあいさつを欠かしません。

後輩たちに教えに来てほしいと言うと笑顔でこたえてくれました。

彼女は小6の夏に全国大会出場。

ハードルで県学童新記録で駆け抜け、日本で2位になりました。

全国のための練習

80mハードルを走り切ったら、苦しさのあまりその場にへたり込む毎日。

彼女自身、自分がスプリントの力が足りないことを十分わかっていたので、ハードルを走り切ることでしか全国のライバルと勝負できないと自覚していたのです。

ゴール直後にへたり込む彼女を、コーチは放っておきました。

大丈夫?と声をかけることもせず、助け起こすことも決してしませんでした。

御船選手はなんとか息を整えると自分で立ち上がり

コーチに「今の走りはどうでしたか?」と尋ねに来る。

そんな練習をくりかえして、彼女は強くなっていったのです。


OJACは自分で成長するクラブである。

自信をもってクラブの方針を言えるのは、こうした先輩たちの姿を見てきたからなのです。

 

先輩から学ぶ

 クラブの先輩で一番有名なのは青木益未選手でしょう。(経歴はネットで調べてみてください)

卒業して10年たった今でも会うと笑顔であいさつを欠かしません。

数年前、高校で日本一になったばかりの彼女に尋ねたことがあります。

「後輩の走りを見てどう思う?」

青木選手は答えました。

自分がどんな走りをしているかもっと分かっている方がいい。

自分がどんな走りをしたいかもっとイメージした方がいい。

(それは小学生にはムツかしいかも)とワタシが言おうとすると、それを察したのかどうか彼女は続けてこう言いました。

小学生でもそれはできますよ、きっと。私でもできたんだから。

この言葉を(小中高と日本一になった青木選手だからできたのだ)ととらえると、そこから何も学べない。

そうではなく

(才能にあふれていた青木選手でさえ、自分の走りをふりかえって、理想の走り方をイメージして1本1本を大事に練習していたんだ)

こう考えてこそ偉大な先輩のアドバイスがあなたのためになるのでしょう。

 

後輩は見る。先輩の姿を

 OJACの特徴をひとつ挙げるとすると

『OJACは見るクラブである』

この夏休み。うれしい知らせが入りました。

クラブの卒業生の工藤音花さんが、中学生の大会で日本一になったのです。

その種目は『四種競技』

100mハードル・走り高跳び・砲丸投げ・200m走の4つで競うのです。

工藤選手は中2だった昨年度、第3位の栄光をつかみ、今年とうとうチャンピオンになりました。

長野県で開催された中学生の日本一を決める大会(全中)。工藤選手はその長野からの帰り、家に戻る前にサブグラウンドに寄って、特訓中のコーチに報告に来てくれたのです。

優勝の盾を持って。

「ぜひ後輩にメッセージを」

突然頼んだにもかかわらず彼女は快諾してくれました。

特訓に来ていた60名の現部員を前に、先輩部員はこう話をしてくれたのです。

もうだめかと思った時もあったけれど、最後まであきらめずにやったら夢がかないました。

(ここからは山陽新聞の記事で紹介します)工藤選手は『四種競技』の2つを終えた時にトップだったのですが、3つ目の砲丸投げで抜かれて第3位に落ちてしまいます。いよいよ最終競技の200m走。それを前に彼女は「抜かれて逆に気持ちが入った」と思ったそうです。200mは前半から飛ばし見事1着でゴール。逆転優勝を果たしたのです。

大事なのはここからです。

実は工藤選手この6月に突然不調に見舞われたのです。

試合で体が動かない

大変なことです。

それでも彼女はくさらず自分と向き合います。

過去の練習ノートを見返し、好調だったときの感覚を思い出すまでハードルを跳ぶなどの努力を続けたのです。そうしてこの大会に合わせて調子を取り戻し、念願の優勝を果たしました。

後輩の皆さんは先輩のこういう姿を見てほしい。

『もうだめかと思った時もあったけれど、最後まであきらめずにやったら夢がかないました。皆さんもあきらめずにやってほしいと思います』

工藤さんに持たせてもらった優勝の盾はズシリと重く感じました。

 

保護者の方のメールより

 体験練習に参加させていただき、ありがとうございました。部員の子供たちのマナーや練習風景を見て、私も子どもも身が引き締まる思いになりました。一本走るごとコースに一礼する姿は、感動しました。我が子も楽しく体験ができ、上級生みたいになりたい!とやる気満々です。

OJACのみんなの走る姿には、人の心をとらえる力があるのかもしれません。

 

走れ、ぼく

 OJACの6年生部員が書いたこの作文は、明るい家庭づくり作文の最優秀に選ばれたものです。許可をいただいて転載します。

タイトルがまたいい

『走れ、ぼく』

〇 〇 〇

小学校最後の6年生になって、ぼくには目標にしていた陸上の大きな大会があった。

その大会で一番になること。ぼくはそれにむかって毎日練習に励んだ。 

しかし、ぼくは負けた。

どんなにがんばっても夢はかなわなかった。

ぼくはくやしくて初めて大泣きした。 

何日かたって気持ちが落ち着いてきて、いろんなことをふり返ってみた。

胸につけたゼッケンの裏に「ファイト」とこっそり家族が書いたメッセージを思い出した。ぼくは家族の支えがあったことに気づいた。

家族なんだからしてもらってあたり前だと思ってしまっていたのだ。

お母さんは、いつも苦手な運転で練習の送迎をしてくれる。

車の中では、ぼくの力が出るようにお気に入りの音楽をかけてくれる。

帰りの車では練習でよかった所をほめてくれる。

調子が悪かった時でも「大丈夫」と言ってくれる。

家では、栄養を考えておいしいご飯を作ってくれる。

たまにぼくのきらいな野菜をこっそり入れている。 

そんなお母さんに比べて、お父さんは厳しい。

正直言って練習をみてほしくないなと思うこともある。

お父さんは、単身赴任で一人暮らしをしているので、時々電話で話をする。遠くにいても、帰ってくると必ず一緒に走ってくれるし、大会によく来てくれる。ぼくは緊張するけど、お父さんが来てくれるのはやっぱりうれしい。その時は「よし、がんばるぞ」と思う。

お父さんは、あまりほめてくれないけど、ぼくのことをじっと見ている。

中学生のお姉ちゃんは、ぼくよりずっと負けずぎらいだ。ぼくが勝てば自分のことのように喜んでくれるし、負ければぼく以上にくやしがっている。

ぼくには、応援してくれる家族がいる。

「照ちゃんががんばっていると、みんなが元気をもらえるよ。」と言ってくれる家族がいるんだ。

自分のためにも、家族のためにも、がんばり続けようと思う。

家族みんながハッピーな気持ちになれるように、

これからもぼくは目標を持って走るんだ。

自分のゴールは自分で決める

 

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